あの人はこんなものまでリードしていた
木村カエラのベストアルバム「5years」が大好評ですが、毎回多彩なアーティストやクリエーターとコラボっているため、５年前の曲でも古臭さを全然感じないんですよね。たとえば、現時点での最新シングル「BANZAI」は作曲・プロデュースおよび演奏を３人組バンドavengers in sci-fiが担当していますが、これもカエラ本人が彼らのサウンドを気に入ってコラボったものです。確かに今は「Dance music×Rock」は多いですけど、カエラいわく「女性アーティストではやったことがなかったので、シングルとしてリリースしたかった」ということで斬新でしたよね。過去にも時代をリードする多彩なメンツ*1とやりながら、彼らのクリエイティビティーを刺激しつつも自分の主張も歌詞でしっかりされているあたりは脱帽せざるをえないですね。
一方でその当時のクラブ・ライブハウスシーンの最先端のサウンドを取り入れているあたりには彼女の音楽的センスの鋭さが光っています。前述のavengers in sci-fiもそのひとつで、ほかにもDE DE MOUSEと共作した経験もあります。また一方では国内のみならず、海外のアーティストをことあるごとにラジオや雑誌で紹介しており、紹介された洋楽アーティストの中には日本でのセールスが大きく伸びたり、国内でのフェス出演を果たしたものもいます。実はあのPerfumeを大ブレイクに導いた一曲「ポリリズム」のタイアップも、カエラの側がラジオでPerfumeを絶賛し、それをNHKの関係者がたまたま聞いていたのがきっかけだったとか。
ヤフーミュージックの記事をもとに書いていますが、ここまで音楽に対する鋭い目を持つ人ってそうそういないですね…。次の彼女の曲も、作曲・プロデュースを誰が担当しているのかは目が離せないですね。
